数字を記憶するのは、記憶の中でも特に難しいと言われています。
数字にはそれ自体に意味が無いので、ランダムな数字を覚えるには機械的に記憶していくしかないからです。
例えば、次の10桁の数字を覚えて下さい。
6259387041
おそらく一度見ただけではすぐには覚えられないと思います。
なんども読みなおして、ようやく覚えれたのではないでしょうか。
それでは、1時間後に今の数字をもう一度思い出すことはできますか?
明日、今の数字を思い出せと言われたら思い出せますか?
おそらくほとんどの人が忘れてしまっていると思います。
ところが、もしこの記憶術をマスターすれば誰でも一瞬でにこの数字を記憶できるようになります。
それも、10桁は愚か50桁でも100桁でもすぐに暗唱することが出来るはずです。
一体どんな魔法を使えばそんなことができるようになるのでしょうか。
そのためには、まず脳の基本的な仕組みから調べてみましょう。
わたしたちの脳は基本的に右脳と左脳で機能が分かれていると言われています。
右脳は、長期記憶、イメージ力、集中力などの働きがあり、情報を高速に処理します。
左脳は、短期記憶、言語力、分析力などの働きがあり、情報処理能力は右脳より低速です。
私たちは、普段ものを考えたり記憶したりするのに左脳を使っています。
これは、人間は言語能力が発達しているため、ものを考えるときに言葉を使って考えるからだと言われています。
みなさんも先程の10桁の数字を覚えたときに、頭の中で「6259387041、6259387041・・・」と繰り返し数字を読み直したのではないでしょうか。
左脳で覚えた情報は、短期記憶のためすぐに忘れてしまいます。
私たちは、一度忘れた情報をなんども思い出したり覚え直すことによって徐々に右脳の長期記憶に移しています。
このようにして、脳は必要な情報と不要な情報をえりわけています。
しかし、もし情報を右脳で直接覚えれたら、一度にたくさんの情報を記憶することができます。
一体どのようにすればそんなことができるのでしょうか。
ズバリ、情報をイメージとして記憶するのです。
つまり、数字をイメージに変換して覚えれば一度に100桁以上の数字を覚えることができるのです。
その方法を次の「円周率を覚える」のページで紹介します。
その前に、記憶術を練習するさらに他のメリットについて紹介します。
そもそも、私たちは一度にそんなにたくさんの数字を覚えるメリットがあるのでしょうか。
たしかに、円周率が1,000桁暗唱できたところで一発芸程度にしかならないかもしれません。(それも十分メリットになるでしょうが・・・)
しかし、私たちが記憶術を練習するのは単に数字を記憶できる以上のメリットがあります。
先ほど紹介したように、右脳には長期記憶の他にも様々な超越的な能力が秘められています。
特に右脳は情報処理能力がたけており、その差は左脳の数十倍とも言われています。
しかし、私たちの脳は左脳が優先的に働くようにできておりその能力を十分に発揮することが出来ていません。
そこで、記憶術により右脳を直接刺激し、鍛えることで私たちの脳力を飛躍的にアップさせることができます。
例えば、記憶術を練習することで次例えば、記憶術を練習することで次のような効果があるとされています。
・全体的に記憶力が上がる。
・物忘れがなくなる。
・集中力がつく。
・計算が速くなる。
・読書のスピードが速くなる。 などなど
他にも次のような特別な能力も右脳の働きによると言われています。
・速読術
速読術を訓練すれば、普段の読書の10倍以上の速さで本を読むことができます。
速読術をマスターした人は、1分間に1万文字以上、一冊の本を10分以内に読むことができます。(もちろん斜め読みや、飛ば読みではなく全ページ読んで全ての内容を理解しています。)
これらの人たちは右脳で読書することで、文章を一瞬で理解しています。
・暗算
小さい頃からそろばんを習っていた人はとても早く暗算ができます。
計算をするときに、頭の中でそろばんをイメージすることで右脳で計算しているのです。
そろばんの段位を持っている人たちは6桁以上の暗算も瞬時に行うことができます。
・芸術的能力
芸術家は右脳が他の人より発達していると言われています。
画家やイラストレーターは書きたい絵を頭の中でイメージできなければいけないし、作曲家も頭で音楽をイメージして作曲しています。
右脳をトレーニングすれば、絵が上達したり、音楽の才能が開花したりするかもしれません。